映画「天気の子」ネタバありでの感想

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※注意:これからの記事の内容は、映画「天気の子」のネタバレありの感想、雑記になります。

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天気の子 ネタバレあり感想

この映画を見終わって、一番感じた事は「日常の中の非日常」と「非日常(ファンタジー的には日常)の中の更なる非日常(超常現象)」がウマくバランスをとっているでした。

帆高が家出というリアルな現実の中で、新宿の街で銃を拾う。一般人には非日常ではあるけれど、現実的にはありえる状況と、陽菜が「晴れ女」という非日常な力を得た先にある、天の超常的なモノ達との非日常。

晴れ女自体が非日常ではあるんですが、陽菜にとってはそれはファンタジーではあるけど日常になっている。そして晴れにすると言う(現実的にはすごいんだけど)地味な力の先には、天にいる龍や水の魚のような説明のつかない更なる非日常の世界に繋がっていく。

現実的な日常、非日常を過ごす帆高と、非日常の日常の中で、超常現象を体験する陽菜の話が交互に折り重なって話を飽きさせないで最後まで魅せてくれました。

 

後、いい意味で、説明不足なのもこの作品の特徴と思いました。

帆高の家出の理由とか、龍や水の魚はなんだったの?とか、廃墟のビルの社がなんで晴れ女の力を与えられたの?とか、いろいろな疑問点はありますが、観客側がいろいろ想像できて楽しい余白がいい具合にちりばめられていると思います。

ま~帆高の家出の理由は「中二病」だったからと自分は思っていますがw

自分が今回の映画の中で一番好きになったキャラは小栗旬さんが声優を務めた「須賀圭介」でした。

「ムー」の怪しい記事を書いたり、帆高にたかったりもしましたが、家出中の帆高の面倒を見たり、一人娘を大切にしていたり、死んだ奥さんを大事に思っていたりと、中々に設定てんこ盛りな人物ですよね。

一番グッと来たのは、平泉成さんが声優を務めた安井刑事が、水没した須賀の事務所に来た時でした。

何気なく安井刑事が見た冷蔵庫に、死んだ奥さんの手書きの「メモ」。いつまでも捨てられずに冷蔵庫に貼ってあるメモが須賀という人物を雄弁に物語ているなと思います。

それからの「どうしてもあの人に会いたいんだ」の帆高のセリフからの~~~刑事を殴る!(梶さん結婚おめでと~!!)になったんでしょうね。

しかし小栗さんは演じてる役の奥さん死亡率高いよなw(ドラマ「コウノドリ」でも奥さん死んでましたし)

 

後、個人的にうれしかったのは、「君の名は。」に出てきたキャラ達が出たことです。

瀧や三葉が現れた時は、「おお~~!」と興奮してしまった。後で調べてみると、自分は見逃して気が付かなかったのですが、四葉や克彦、早耶香カップルもいたとか。く~~~っ次は見つけてやるw前作を見ている人間にとって嬉しい仕掛けも色々ちりばめられていてよかったです。

 

それにしても、観てて帆高君がカッコよくはあったのだけど、現実の事件に照らし合わせて見ると、ここでも警察は逮捕した容疑者を逃がすんかwww

そして線路走っている奴見つけたら、捕まえに行けよ現場の人!とかせめて連絡とって取り囲む算段はつけようよねwとかのツッコミどころが個人的には非常にツボりましたw

 

最終的には、一人の少女を取るか?世界の平和を取るか?とスケールのデカい話になったのに、少女を選択した後の世界が印象深かい。

一人の少年が真剣に悩んで、純粋に一人の少女を救たいと思い、そして救った。

そして東京が水に沈む。

この現実に少女を救えて満足しつつも、狂った世界を救はなくて良かったのかと悩む帆高に、須賀は「最初からこの世界は狂っている」と言い放てる大人な意見にしびれます。

普通の展開なら、少女を救って世界も救う!とか少女を犠牲にして世界を救う!みたいな熱血的展開になるのでしょうが、世界が東京沈没と言う非日常を日常の現実として受け入れ、さらに強かに適応して生活していく。人間って強いと思わされてしまった。

何が一番大事かを考え続けて、強かに生きていく。そんな事を思わされた映画でした。

 

 

それにしても、上映前から色々な企業とのコラボCMがやっていて、これでコケてたらどうしてたんだろ??という心配が、杞憂に終わりそうなので良かった。

 

 

 

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