本データ
作品名:お茶にごす
作者:西森博之
連載雑誌:週刊少年サンデー
連載期間:2007年~2009年
コミックス:全11巻
他代表作:天使な小生意気 今日から俺は
あらすじ
道行く人が思わず怯み,道を譲る程のコワモテと威圧感を持ち、それを生意気だと襲って来る不良をなぎ倒す力を持つ男、デビルまークンこと船橋雅矢。
だが、彼は高校入学とともに、その血塗られた道から抜け出し,平和な高校生活を満喫しようと志した。
そんな中、部活勧誘でにぎわう校舎を、親友の山田と通るだけでお通夜のような雰囲気に変えながら通っていると、まークンを震えながらも部活に誘ってくれた茶道部の奈緒美部長の心の広さに感銘を受け、茶道部に入るのだった。
感想
こちらは「今日から俺は」や「天使な小生意気」「道士郎でござる」の作者西村先生の作品です。
恐ろしい強面と、ガンをつけてきたなと襲ってくる不良(本人は普通にしているだけなのだが・・・w)をなぎ倒す腕力を持つ男が主人公です。
彼の中学時代は、街を歩く→難癖をつけてくる不良→撃破→やられた不良が復讐しに来る→撃破→名が上がる→難癖をつけてくる不良→撃破→・・・・の負のスパイラルでしたw
そこで、高校入学と同時に、この暴力の負の連鎖から抜け出し、平和な生活をしようと、決して暴力は振るわないと宣言します。
が、このデビルまークンですが、決して悪いやつではないんです。暴力を振るうのも、相手が襲い掛かってきたときだけですし、後、女の子が被害を受けた怒りで、不良を一撃で倒しちゃったりしてるだけなんです。川で箱にいれられ流されている猫を、棒で向こう岸に行く様にがんばったりと、一見すると良い奴のレッテルを貼ってもいい人なんですが、その行為を行っているときの表情が、悲しいことに極悪人の顔なんです。
この展開は「エンジェル伝説」の北野君に通じるところがありますねww
後、不良や悪人に対しての制裁に一切容赦がないのも彼の悪名を上げる一因にもなってます。
彼が、茶道部に入ったとき、ひょんなことから、アニ研にもぐりこんだりしたのですが、そこに不良が絡んできて、アニ研の沢村君が書いていたマンガをビリビリに破いてしまいます。これに激怒したまークンは、破いた不良に大事な物は何かと問いただします。
不良はバイクが大切だと答えるのですが、それを聞くや、彼のとった行動は恐ろしくてかけませんw
そんな彼の親友山田君。ぱっと見チャラ男ですが、面倒見がよくて意外に常識人です。小学生のときに、珍しい虫をいじめっ子に盗られた時に、まークンが一緒に戦って奪い返した件以来の親友ですが、その奪い返すまでの闘争の仕方が、これもまた人に言えない内容だったりするから必読ですw
そんな強面のまークンを無謀?wにも茶道部にさそってしまった姉崎奈緒美さんは、おっとりとしながらも、芯のある女性で、「人を見た目で判断してはいけません」とまークンを茶道部に誘います。(ちょっとガクブルしてますがw)
あくまでも、暴力はいけないこと、話し合いで解決しないといけませんと、まークンを諭すことができるのは彼女くらいのものでしょう。
まークン曰く「初恋」だそうですw
そして、浅川夏帆はそんな部長を、まークンの手から守らなければと使命に燃えて、まークンを茶道部から追い出そうとしますが、そうやって関わっていくうちに、まークンが以外に良い奴だと気がついていきます。
でも、気が強い為、なかなか素直になれないところがかわいいですw
こんな茶道部があったら自分も入りたかった・・・と思いますが、顧問が女子だけの茶道部をこよなく愛する変態教師なので難しいですかね・・・w
果たしてまークンは、平和な高校生活を手に入れることができるのか?一緒にこのマンガを楽しみましょう!
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