本データ
作品名:最上の命医
作者:橋口たかし
連載雑誌:週刊少年サンデー
連載期間:2008年~2010年
コミックス:全11巻
他代表:焼きたて!!ジャぱん 最上の明医
あらすじ
赤ん坊の時に、心臓の手術を受け、その手術を担当した小児外科医「神道護」に憧れる「西條命」は、幼いながらも医者顔負けの医学知識を持ち、神道のような小児外科医になろうと努力していた。
そんなある日、友人と船で海釣りをしていると、友人がバランスを崩し胸を強打してしまい「心タンポナーゼ」と言う一刻の猶予もない事態になってしまったのだ。命は神道に携帯で連絡をとり、的確な対応をするが、友人の容体は悪くなる一方だ。そこで 神道は命に心臓を包む「心嚢」に溜まった血を針で刺して抜くように指示をだしたのだった。
果たして友人は助かるのだろうか。
感想
友人が助かったかどうかは、この本を読んでもらうとしてw
西條命は、この後アメリカに行き、医学を勉強しMSAと言う若手で最も優れた医者に与えられる賞を受賞するほどの男になります。しかもアメリカでは小児外科は、小さくもろい子供の臓器を扱う為、外科医としての地位が非常に高い評価の中での受賞なのです。
では日本では小児外科の地位はと言うと・・・。
現在の日本では小児科の医師を目指す人が少ないため、各病院から小児科がなくなるという問題が勃発するほど、小児科医の環境、報酬が低いのが現状です。
そんな社会問題を絡ませつつ(これは「ブラックジャックによろしく」とおなじですね)幼い命を助けるために、命が奔走すると言うのが大まかな流れです。
命はあふれる情熱と技術、更には次元変換能力まで持つ天才小児科医です。そして少年のような心を持って、子供たちを救っていきます。
その根底にある思想が「無限の樹形図」です。
目の前にいる子供を救えば、この子が大人になり子供を産み、その子がさらに子供を産んでと、目の前の命だけでなく、その後に続く無限の命を救っているんだと言う考えで真摯に医療を行う命。
が、最初に命が勤めることになる病院「平聖中央病院」は小児科がない病院でした。
これは命が小児科を復活させると言う目的のため、わざと選んだようです。
この命は患者や患者の両親の安全を確認するため、世界初の試みによる手術の手法を、自らの体を使って実験をする無茶をしたりします。こんな命がけの医者がいたら、すべてを任せて自分の命を預けられると断言できますね。
ですが、すんなりと小児科が復活すると言うわけではなく、ひと悶着もふた悶着もあります。第一の障害として、副院長である「桐生奠」です。
高い技術が必要な割りに、採算の合わない小児科を復活させることを嫌っています。事あるごとに、命をはめて、落としいれようと画策しますが、命の高い技術と、情熱によってことごとく失敗してたりする可愛そうな悪役ですw
副院長と言う大きな障害と、命と一緒になって戦ってくれる心強い味方もいます!
まず副院長の弟でありながら、兄をきらっている「桐生危」
口は悪いですが、彼も情熱を持った名医です。命と子供に人気なムシオトコについて語れる唯一の男ですw
さらに「瀬名マリア」
「平聖中央病院」の小児科がなくなった原因となった事件に携わった医者です。その事件のため、小児科医になることをあきらめかけていましたが、命の熱意に勇気をもらって、小児科医を目指す女医です。
その後も様々な困難や敵が待ち受けますが、さらなる仲間と協力者が現れ物語は展開していきます。
仲間と幼い命を救うために奔走する命達!
命のまさに自分の命を懸けた医療への情熱を皆さんも読んでみてください!
しかしそんな命の身に……
続きが気になる方は是非読んでみてください。
この作品はマンガだけでなく斎藤工さん主演でドラマにもなってますので、そちらもどうですか?
アマゾンプライムビデオでも見れます。
橋口先生は「焼きたて!!ジャぱん」と言うパンを扱った作品もあります。こちらはアニメ化もされました。こちらもチェックしてください!
コメント
非常にステキな医療マンガだと思いました。ご紹介、ありがとうございました。
喜んでもらえて感激です。
励みになります。