ではいよいよスキャンをしていきたいと思います。 分別した「表紙」「裏表紙」「本」の中の「表紙」を用意してください。
1.表紙スキャン
1.表紙を反らせる
では、表紙をスキャンしていきます。
谷になっている部分の真ん中を山側に反ります。 折り返し部分2か所と、背表紙部分ですね。
2.機体に設置する
スキャナーに設置します。
設定を「1.表紙」を選択してください。
表紙を反らすとスキャナーに少しピンと反った感じに乗せられると思いますので、その反りが元に戻らない様にスキャナーに置いて下さい。
一枚づつ置いてスキャンして行ってください。
まとめて置くと、複数枚を一度に巻き込んで失敗してしまいます。
全部スキャンし終わったら、保存先に選んだフォルダにちゃんとデータがあるか確認してください。
3.データの確認
フォルダ内には「1」ファイルと「1-001」「1-002」……と書かれた表紙ファイルができていると思います。
ここで白紙の要らないデータを削除をします。
4.データの向き変更
今の状態だと、縦向きにデータが保存されていると思います。
写真を回転させて横にして上書きすればいいのですが、パソコン操作でそれをしても、タブレットで見る時にその変更が実施されていないと思います。
これはデータ内の向き情報が上書きされていないためだそうです。
この現象を回避するには、写真編集用ソフトで編集しないとダメとの事なので、
自分は「XnView」と言うフリーソフトを使って、向き情報を変更しています。
「XnView」を起動。 表紙のデータを読み込みます。
回転で向きを直します。
上書き保存(ctl+s)し「はい」(ctl+y)を選択し、タブを閉じます(ctl+w) これでタブレットで見た時に、向きが反映されます。
この時に汚れ等のチェックをします。
これで表紙のスキャンは終了です。
2.「裏表紙スキャン」
1.裏表紙を設置
自分は表紙と同じ絵が描いてあったり、柄の絵のみの時は、裏表紙をスキャンしません。 では、どんな時にスキャンするかと言うと、オマケや表紙と違う絵とかが印刷されている時にスキャンしてます。
絵柄の方を下にして、背帯のところで反るように設置して下しさい。
ここでもまとめて置くと、複数枚を一度に巻き込んで失敗してしまいますので、一枚一枚スキャンしていきます。
これも反ったままスキャンされるように、上の方を押さえててください。
2.スキャン
スキャナー設定で作った「2.表裏紙」を選択してスキャンして下さい。
3.確認
フォルダ内には表紙の時と同じように「2」ファイルと「2-001」「2-002」……と書かれた表紙ファイルができていると思います。
ここでも前に説明した「XnView」で向き変更と、ゴミによる白線が出てないかの確認、要らないデータの削除をします。
4.ファイル移動
今、フォルダ内には巻数順に表紙と裏表紙が並んでいると思います。 なのでデータを切り取って(ctr+x) 該当巻数のフォルダに張り付けて(ctr+v)ください。
これで各巻数のフォルダに表紙と裏表紙と「3」ファイルが入ったと思います。 帯や冊子もスキャンしたい方は、今までやった事を参考にスキャンして、該当する巻のフォルダに入れてください。
3.本部分のスキャン
1.カラーページがないか確認する。
単行本でも巻頭がカラーだったり、間にカラーページがあったりしますので、あらかじめ確認してわかるようにしておきます。
カラーで全部スキャンすればいいじゃん!と思われるかもしれませんが、全部カラーにすると新刊ならまだいいですが、古い本だと黄ばんだ色がでたりします。
上の写真左側がカラー設定、右側がグレー設定でスキャンしたものです。これぐらいの差がでるので、白黒のページはグレー設定で読み込むことをお勧めします。
2.カラーページをスキャン
カラーページが巻頭だけなら、最初のカラーページだけ「3.本部分カラー」設定でスキャンします。
スキャン完了したら、曲がってないか汚れがないか確認して、OKならカラーページをまとめておきます。
3.白黒ページスキャン
カラーページが終わったら、設定を「3.本部分」にして、残りのページをスキャンしてください。
途中にカラーページがありましたら、そこで一回終わりにして、再び設定を「3.本部分カラー」に変えてスキャン。
カラーページが終わったら、また設定を「3.本部分」にもどしてスキャンして下さい。
面倒そうですがページ数を後で合わせたりする方が、さらに面倒になるのでこの方法が確実かと思います。
写真のように少し斜めにすると綺麗に設置できます。
スキャンが終わったら曲がってないか、汚れはないかの確認をしてください。
4.最終確認後、圧縮
最終確認ですが、こだわりがない方はそこまでしっかりしなくてもいいと思います。
少しの汚れも曲がりも許さないとなると時間がすごくかかりますので……
妥協できる範囲で確認して下さい。
確認が終わったら圧縮して「作品名」フォルダーにまとめれば終了です。
本の方はページがズレないように、輪ゴムなどでまとめておきましょう。
スキャンした本は捨てるかメルカリで売る等で処分します。
個人的にはメルカリをお勧めします。
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4.圧縮形態はどれがいいの?
現在のリーダーアプリは大体の圧縮形式に対応しているので、メジャーなzipやrarなら大丈夫です。
普段自分が使っている圧縮方法が、これから使うリーダーアプリに対応しているかは確認しておいた方が無難ですね。
5.どのアプリで読めばいいか?
自分が使っているアプリはこちらです。
FireタブレットやアンドロイドOSで見る場合は
「Perfect Viewer」と言うアプリを使用。
iOSのアップル製品で見る時は
「sidebooks」「ComicShare」を使っています。
「ComicShare」はNAS機能付きのHDDを使っている方ならお勧めできます。
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