本データ
作品名:エンジェル伝説
作者:八木教広
連載雑誌:月刊少年ジャンプ
連載期間:1993年~2000年
コミックス:全15巻 文庫10巻
その他代表作:「クレイモア」「蒼穹のアリアドネ」
あらすじ
清く美しい心を持つ高校一年生「北野誠一郎」はのどかな街碧空町に引っ越してきた。
しかし、彼には一つだけ大きな問題があった。 それは……
感想
とても清い心とやさしさを持つ高校生「北野誠一郎」!
公園が汚れていると聞けば掃除し、おばあさんが困っていれば声をかけ、子供が泣いていたらその理由をやさしく尋ねる。
そんな彼でも一つの欠点があった……それは…… 顔が恐ろしいほど怖いw
その為、北野君はいつも不良に絡まれますw
しかし彼の思考では、絡まれると「たぶん自分が気がつかないうちに、彼が傷つくような事をしてしまったんだ!なんて自分は軽薄でおろかなんだ」と言う思考になります。
ですが、そういう思考に陥って考え込んでいる北野君の顔は凶悪的に恐ろしいのです。
で、普通の不良はこの時点でびびってしまい逃げ出してしまいますw
ですが、格上の不良や番長はこれにビビらずに殴ッたり蹴ったりと一方的な展開になるのですが、北野君の凄さは,ここから始まります……
殴る蹴るの一方的な展開に、不良は「なんだ弱いじゃね~か!」と思い始めますが、ふと気がつくのです。
殴っても蹴っても平気で立ち上がってくる&恐ろしい顏のコンボ……w
殴ってる方は、やがて殴り疲れ息が上がり、よろめいた所に、北野君が倒れそうな不良を心配して声をかけて駆け寄るのですが、彼はテンパルと言葉が雄たけびになってしまいます。
例:「キッキェ~~~~~~~~~~~~!(訳:だ・・大丈夫ですか~~~!)」
この奇声を上げて更に勢いあまって双掌打!!
これで数メートル不良は吹っ飛ばされて気絶!周りの不良も戦意喪失で逃げ去っていく!
この繰り返しの為、北野君は悪魔と周りから認識されてしまうのです。
かわいそう(笑)
転校前の学校では顔は恐ろしく怖いけど、心根の優しい人と先生も生徒も理解していたのですが(理解してても怖いのですが…w)、転校先の校長先生が、一目見ただけで「悪魔」と認定してしまった為、周りの先生もその先入観が抜けず、いつまでも恐ろしい対象と認識されてしまいます。
そんな北野君ですから、転校先の学校の不良グループに目をつけられます。
ですが学校の上級生の不良は3人しか居ません。
そのたった三人の不良グループのリーダー黒田。
上級生が居ないと言う理由だけで頭を張ってるんですが、北野君の顔を見ただけであっさりと降伏しましたwこの黒田の天然ダメっぷりは秀逸ですよ。
北野君と同じ一年の竹久君は、本物の一本スジの通った不良です。 学校を〆る為に、北野君に勝負を挑みますが、何故か竹久君が北野君を刺そうと取り出したナイフを見て、北野君は竹久君が自殺しようとしていると勘違いしますw
竹久君の自殺を止めようと必死の恐ろしい形相と雄たけび
例:「たけきへへ~~~っ(訳:竹久くーーん)
しんじゃちゃらきえ~~~(訳:死んじゃだめだーーーっ)」)
と共に、ナイフを恐れず取り上げた北野君を見て、竹久君は敗北を認め、以後北野君に忠誠を尽くす仁義厚い不良になりました。
そんな誰からも恐れられ、恐怖の対象となっていた北野君ですが、初めてその心根を分かってくれる女性が現れます。
それが小磯良子です。
彼女は古武術をつかうのですが、はじめは周りの人と同じように、北野君を悪とみなし、身につけた武術で懲らしめてやろうと喧嘩を吹っかけます。ですが、戦いを通じて北野君の心根を知り、よき理解者となり北野君を助けます。
よき理解者達?wを得た北野君を追い出そうと、色々画策する校長先生やら、教育委員会から更正させようと襲ってくる「白滝 元」、その娘の格闘美少女「幾乃」その他の先生方やらが巻き起こす勘違いとすれ違いの騒動!
こんな北野君や、キャラ達に囲まれた高校生活が繰り広げられていきますが、もう理不尽なほど北野君が可愛そうですが、それがまた面白かったりするのがこのマンガの魅力です。
そして、北野君の心根が非常に人を優しい気持ちにさせてくれて癒されます(怖い顔なのでアレなんですが、ここがこのマンガのキモなのでw)
残念な事は、学園マンガなのに修学旅行とかの定番イベントがないまま連載を終了してしまったことですね。このメンバーで修学旅行なんて行ってたら面白くなってたろうなと妄想しますw
結構古いマンガですが是非に一読を! 後、八木先生はSQジャンプにて連載しアニメ化にもなった「クレイモア」もあります。
こっちはギャグマンガではなくシリアスなお話ですが、こちらもお勧めの作品ですよ。
アニメも良かったらどうぞ!